日本をイメージで見てはならない。現在日本に林立するビルは内外の力の総合作用のもとで築きあげられたものだ。現在の日本では今も中国文化の影響を受けた一面を探し出すことができるが、伝統と現代、伝統と外国からの襲来との融和、衝突から生まれたものも、さらに多いのだ。
日本を訪れる中国人観光客の多くが、多くの漢字を目にしてほとんどが親近感を覚え、知り合いを見つけたような気持になるだろう。しかしこれはイメージに過ぎない。一方で我々は日本を米国に尾をふり「付き従う従僕」に過ぎないとみなし、対米関係を解決すれば、対日関係も問題ないと考えた場合、日本の認識という点で問題が生じるに違いない。
中国は日本を甘く見てはならない。むしろ小国にして強く、細やかで精緻な隣国を鏡に、自己を反省し、変えて、向上させなければならない。「ジャパンアズナンバーワン」の著書で有名なアメリカの「中国通」エズラ・F・ヴォーゲルは「中国は経済で驚くべきスピードで発展させて世界を驚かせ、日本にとってかわってGDP『世界第2位』となった。GDPで日本を越えたものの、中国は発展していく過程で『米国よりも優れた点』ではなく『米国の良くない点を学ぶ』ことが無いように依然として日本に学ぶ必要がある」としている。(編集TG)
「人民網日本語版」2016年4月25日
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