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中国の精子バンク、ドナーにiPhone 6Sを「プレゼント」

人民網日本語版 2016年04月27日15:22

上海精子バンクは現在、精子ドナーを募集しており、基準に合致したドナーは、iPhone 6Sの買い替え補助金がもらえるという。ここ数日、精子バンクが「在庫不足」となっているというニュースが大きな話題となっている。京華時報が伝えた。

「上海人類精子バンク」の関係責任者によると、同バンクでは2003年以降、精子の供給が需要に追い付かず、「2人っ子政策」の実施が、それに追い打ちをかけているという。「在庫不足」になっているのは上海だけでなく、北京市や山西省、湖北省などの人類精子バンクも相次いで「在庫不足」を発表し、特に「2人っ子政策」の実施でそれがさらに顕在化している。

「2012年中国男性精子品質調査白書」の調査によると、中国全土には不妊症に悩む男女が約4000万人いる。人口全体の12-15%に当たる数字だ。不妊に悩む男性の2割が精子に問題がある。その他、中国の男性の精子の質は1年に1%のペースで低下している。特に、運転手やホワイトカラーなどに不妊が多い。

中国の法律の規定では、精子を取得するルートは「人類精子バンク」だけだ。山西省人類精子バンクの責任者宋春英氏によると、現在、約2万点の在庫しかない。「精子バンクが2006年に立ちあげられて以降、十分の在庫があったことは一度もない。伝統的な意識の影響もあり、献血と比べると、ほとんどの人が精子提供に恥ずかしさを持っていたりタブー視している」という。

在庫不足の別の原因として、精子を提供する人の合格率が低いことも挙げられる。山西省の精子バンクでは、15年、約800人の精子ドナーに対して、合格者はわずか106人にとどまった。山西省だけでなく、中国各地の「人類精子バンク」で需要に供給が追い付かない状態になっている。

精子提供は、無償の人道主義的行為の一つで、有償の商業行為ではない。しかし、ドナーを集めるために、交通費や仕事を休んだことによる損失の埋め合わせなどを強調する精子バンクも多い。


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