2016年5月4日  
 

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中韓合作映画 評価も興行収入も不評な現状をどう打破するか (2)

人民網日本語版 2016年05月04日09:58

低調なのは「我的新野蛮女友」だけでなく、大ヒットドラマ「星から来たあなた」のチャン・テユ監督がメガホンを取った「夢想合夥人」の興行収入も予想を下回っている。各分野において大ヒット間違いなしと思われた同作品だが、蓋を開けてみると興行収入が全く伸びず、上映4日でわずか6000万元(約9億9千万円)。同じく4月29日に封切られた「北京遇上西雅図之不二情書(Book of love)」を大きく下回っている。

中韓合作映画製作は課題も山積み

これまでにも、中韓合作映画が数々製作されてきたが、「風土になじまない」ケースも少なくない。その原因の一つに、文化の差という大きな壁がある。中韓両国は距離的には非常に近く、よく似た生活習慣や文化もたくさんあるが、実際に共同作業をすると、文化の差がやはり避けられない問題となる。「夢想合夥人」のチャン・テユ監督は取材に対して、「両国には文化の差があるため、女性の起業はよく理解できない」と語ったことがある。

次に、中国で映画を製作した後の創作テーマも、原因の一つだろう。例えば、中韓合作映画「ミスターGO!」の興行収入は、韓国より中国のほうが良かった。韓国の製作会社show boxの関係者は、「その原因は、中国人と韓国人の映画観賞の習慣や好きなジャンルが違うからだろう。中国の映画市場では商業系の映画が人気になるのに対し、韓国の映画市場では、小衆系の映画が人気になる」と分析している。

その他、中国で映画を製作すると、撮影の周期が短くなり、映画のクオリティ低下につながってしまう。韓国のチャン・チョルス監督は、「韓国では、映画1作品の製作に通常3カ月必要。でも、中国で製作するとなると1カ月半で、クランクアップしなければならない」と説明する。それは、中国の多くの製作会社が、利益を出すことばかりに思いを費やすあまり、製作に多くの時間をかけるのを嫌がることが大きな原因の一つだ。

そのため、さまざまな困難を乗り越えるために、中韓双方の映画関係者は共に試行錯誤を続け、努力することで初めて双方にとって価値ある提携の道が開けるだろう。(編集KN)

「人民網日本語版」2016年5月4日


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