2016年5月11日  
 

中日対訳健康知恵袋 企画集 北京のお気に入り

Apple新浪ツイッターFBLINE微信RSS
人民網日本語版>>政治

ロシア、ドイツ各地で世界反ファシズム戦争勝利71周年記念行事 (3)

人民網日本語版 2016年05月11日10:22

■「人々は時間と力を惜しまず、歴史が正しい道に沿って前進するようにするべきだ」

歴史を記念するのは、それ以上に今日を再考するためだ。難民危機はドイツと欧州全体に社会融合問題を含む一連の試練をもたらすとともに、極右勢力とポピュリズムに再燃の火種ももたらした。8、9両日には極右勢力がベルリンでデモ行進し、5月8日はドイツにとって「解放日」ではなく「占領日」だと主張して排外思想をまき散らした。

ベルリン世界公共政治研究所の所長は本紙の記者に「多くの欧州人は百万人に上る難民や経済移民が欧州の福祉を享受するために欧州に流れ込み、欧州大陸の文化を変えてしまうことを懸念している。ポピュリズム党派はまさにこうした懸念を利用して、欧州で急速に勢力を拡大している」と指摘。「ドイツのための選択肢やフランス国民戦線に代表される右翼・ポピュリズム勢力は民衆の懸念を利用して、自由民主に対する嫌悪と不満を表明している。ポピュリズムと人種主義の思想は文化的多元性、文化的寛容性を拒絶するこうした極右勢力の行為の下に隠され、難民政策に反対し、EU統合プロセスに反対するスローガンの下に隠され、欧州全体を分断しようとしている」と指摘した。

ドイツのシュタインマイヤー外相は「歴史を銘記するのは、それ以上に歴史を鑑とするためだ。今や欧州は歴史後退の趨勢にある。欧州債務危機と難民危機という二重の試練の下、各国はポピュリズムと人種主義がもたらした結末を銘記し、歴史の教訓を銘記し、平和で多元的な欧州のために努力するべきだ」と表明。「われわれの国は20世紀に世界にこれほど多くの戦争と苦難をもたらした。この点は国際社会によって繰り返し銘記されるべきだ。ドイツ人は国際平和と和解に対して特別な責任を負っている」と述べた。また「人々は時間と力を惜しまず、歴史が正しい道に沿って前進するようにするべきだ」と強調した。

サンクトペテルブルク第2次大戦史学協会の会長は記者に「もし戦争の残酷さとファシズムの危険について何一つ知らず、人類の存亡のために命を捧げた人々に感謝しないのなら、人々は現在の生活を真に大切にすることができず、自らの祖国と人々を真に愛することができない。第2次大戦の勝利を記念するのは過去のことを蒸し返すためでも、武力を誇示するためでもなく、自らの国と民族の精神文化に対する人々の帰属意識を呼び覚まし、人々の心をより揺るぎなく、豊かにするものだ。現在の世界ではテロなどの危険な暗流が渦巻いており、思想的な横道は核兵器よりも防御しがたい。こうした中、平和を愛し、人類を愛する種を青少年の心にまくことはとりわけ重要だ」と述べた。(編集NA)

「人民網日本語版」2016年5月11日


【1】【2】【3】

関連記事

コメント

最新コメント