2016年5月11日  
 

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人民網日本語版>>政治

南中国海仲裁裁判所の権限乱用は国際法治を損なう (2)

人民網日本語版 2016年05月11日13:51

それだけではない。仲裁裁判所は審理過程において明らかに権限を乱用した。仲裁裁判所は南沙(英語名スプラトリー)諸島を全体として見る中国側の一貫した立場を顧みず、「切断」の手法を弄して、中国が駐屯する南沙の島・礁を南中国海諸島という大きな地理的背景から差別的に切り離した。フィリピンなど他の国が不法に侵略・占拠する島・礁に対しては一言も触れず、領土主権問題をいわゆる島・礁の法的地位の問題とした。これは南中国海における中国の領土主権と海洋権益の否定が目的だ。証拠と事実の認定および選択の面においても、仲裁裁判所はすり替え、事実のねじ曲げ、自らを欺くなどの手法を弄しており、理・義・実に失する点が多くあった。同時に、法律の適用において、仲裁裁判所はフィリピン側の訴えに対してあらかじめ結論を設け、自ら基準を設定した後に、適用する法律条項を選択的に選択した。論証過程における偏向は非常に明らかであり、さながらフィリピンの代理人になったかのようで、フィリピンによる不法な侵略・占拠、主権侵害行為を肯定した

国際司法機関が自らの利益のために動き、権限を拡大し、乱用する趨勢はここ数年いくらか進行しており、「存在感」を示そうとする一部の裁判官の動機は覆い隠しがたい。フィリピンによる南中国海仲裁裁判については、「存在感」というほど単純ではないだろう。本質的に、この裁判は「法律の仮面をかぶった政治的挑発」であり、特定の域外国がこのために多くの力を注いでおり、その陰謀は誰の目にも明らかだと言える。

嘘は1千回言っても真実にならない。仲裁裁判所がどのような裁決を示そうと、一部の国と勢力がどのように騒ぎ立てようと、中国は裁決の結果を受け入れず、認めない。中国は国際法治の創設者、擁護者、建設者であり、「国際法治」を口実にして摩擦や争いを引き起こし、さらには激化させることに一貫して反対している。一部の者の拙劣なパフォーマンスが国家の主権と領土の一体性を守る中国の決意を揺るがすことはできず、国際法治を基礎に地域と世界の平和・安定を維持すべく尽力する中国の不動の精神力を揺るがすこともできない。(編集NA)

「人民網日本語版」2016年5月11日


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