国連世界観光機関(UNWTO)タレブ・リファイ 事務局長はこのほど、取材に対して「各国政府がUNWTOに中国人観光客を呼び込む方法と秘訣について問い合わせている。各国はさらに多くの中国人観光客の訪問を願っており、両手を広げて歓迎している」と語った。新華社が報じた。
UNWTOと中国政府が共催する「第1回世界観光発展大会」が今月18日から21日にかけて北京で開催される。昨年9月25日に開催された「国連持続可能な開発サミット」で、「持続可能な開発のための2030アジェンダ」が採択されて以降、初めての「観光・発展」をテーマにした大会となる。リファイ事務局長によると、「今回の会議は大きな意義を持ち、貧困や飢餓、健康、教育、男女平等、水・環境衛生、エネルギー、気候の変化などを課題として、国連が制定した17の持続可能な開発のための目標を、いかに達成するかが話し合われる」という。
リファイ事務局長は、「今回の会議が中国で開催されるのは非常に適切。まず、中国は観光大国で、世界で最多の観光客を世界に送っているほか、中国は外国人観光客に人気の旅行先。また、中国は観光業の発展を通して貧困を解決しようと決心し、效果もあげている。中国政府は第13次五カ年計画(2016‐20年)期間に観光業を通して貧困層の17%が貧困を脱出させる大きな目標を制定している。特に、農村の観光業を発展させて貧困を解決する目標を掲げている」と評価する。