中国鉄路総公司は12日、全国鉄道ダイヤが15日午前0時に改正され、新ダイヤで運行されることを明らかにした。今回のような大がかりな改正は10年ぶり、鉄道輸送能力の向上という点においても過去最大の調整となる。新華社が報じた。
旅客輸送については、今回のダイヤ改正で、鉄道部門は多くの旅客列車を増発することとした。新ダイヤによる旅客列車の運行本数は3400往復、うち高速列車(動車組)は約2100往復、普通列車は約1200往復で、旅客列車の運行本数は現行ダイヤより約300往復増えることになる。
貨物輸送に関しては、鉄道部門は、「一帯一路(1ベルト、1ロード)」国家戦略の実施をさらに進める方針で、中欧、中央アジア路線を増発し、中欧・中央アジア路線数を、現行ダイヤより17本多い62本に増やし、増加率は37.8%に上る。また、貨物快速輸送ネットワークの構築を加速させ、時速120キロメートルレベルの各種貨物快速輸送列車の運行本数を、現行ダイヤより58本多い251本とし、増加率は30.1%。
鉄路総公司の担当者は、「今回の大改正により、路線ネットワークの機能が存分に発揮される。優良な鉄道を敷設すると同時に、鉄道部門は輸送力資源を統合し、新しい列車運行技術を導入し、輸送構造方式を革新することで、全国鉄道網の総輸送力効果的に引き上げることができた。全路線の旅客輸送力は約8%、貨物輸送力は約9%、それぞれアップすると見込まれる」と話した。
鉄道部門によると、全国主要幹線旅客列車の乗車券前売りについては、4月20日から、ネットと電話を通じて、ふたたび60日前から可能となり、乗客は、中国鉄道カスタマーサービスセンターサイト「12306」でメンバー登録を行い、手続きをすることができる。また、鉄道部門が開設している公式微博(ウェイボー)や微信(Wechat)で列車の発着情報や時刻表による検索や鉄道駅での各種情報公開を通じて、乗客の日程の組み立てに便宜を図る。(編集KM)
「人民網日本語版」2016年5月13日