だが、注目すべきは、実体経済においても少なからず評価すべき点があったことだ。たとえば、家電メーカー大手の美的は中国資本企業による海外企業買収の先駆的存在となった。テンセントはBAT(百度、アリババ、テンセント)の他2社を大きく引き離し、営業収入1千億元突破を初実現した。中国宏橋集団は依然、世界アルミニウム業界で最も稼いだ企業の一つだ。網易は、順位上昇が最も速いインターネット企業となり、天合光能は、世界トップの太陽電池モジュール供給商の座を保った。
同時に発表された業績指標別ランキングによると、純利益ランキング上位は金融業界に独占された。今年も、上位4社には四大銀行が名を連ね、その順位は変わらなかった。四大銀行の純利益は、中国工商銀行が2771億3100万元、中国建設銀行が2281億4500万、中国農業銀行が1805億8200万元、中国銀行が1708億4500万元。そのあとに、中国移動(1085億4千万元)とアリババ(689億9千万元)が続いた。
最も金を稼いだ企業が、利益率も最高とは限らない。2016年中国500強企業で利益率が高かった上位5社は順に、アリババ(73.09%)、百度(50.71%)、国信証券(47.87%)、長江電力(47.53%)と貴州茅台(46.35%)だった。
注目すべきは、2016年中国500強企業赤字ランキングにおける損失額トップは京東商城で、その額は93億7800万元に達し、武漢鋼鉄株式有限公司が損失額75億1500元でそれに続いた。
「フォーチュン(中国語版)」中国500強企業ランキングは、中国国内外の株式市場に上場している全中国企業を対象として、各企業が上場している世界各地の証券取引所が正式に公開しているデータに基づき評定されている。(編集KM)
「人民網日本語版」2016年7月15日
このウェブサイトの著作権は人民日報社にあります。
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257
Mail:japan@people.cn