専門家 転職による減給に注意
有名なキャリア・コンサルタントの姜博仁氏は、90後の就職状況に詳しい。姜氏は、「60後、70後の職業生涯は氷のような固体であり、一つの都市・一つの職場で一生働く。80後から流動が始まり、それはあたかも水のようだが、まだ形になっているため規則が存在する。しかし90後は異なり、まるで大気中を漂う水蒸気のようで、変幻自在で捉えがたい。このような変化は年代により経済環境、家庭状況、個人の需要が異なり、選択肢が増えたためだ」と指摘した。
しかし90後が業界・職種を頻繁に変えることは、将来的な業務経験の蓄積にとって不利になる。易才集団全国RPOセンターの徐毅総経理は、「70・80後は、同じ業界内で転職するか(新聞社から、雑誌社やテレビ局等)、もしくは同じ職種を求める(医薬品の販売員から、日用消費財の営業等)。しかし90後は、気の向くままに転職しやすい(製薬業界の販売員から、広告会社の市場リサーチ、人事担当者等)。これによる最大の問題は、職業的価値が上がるのではなく下がることだ」と警鐘を鳴らした。
徐氏は、「一つの職場で10年間勤務すればベテラン社員になれる。その業界においては専門家であり、自らの経験により給与が増え、業界内における地位も向上し続ける。しかし目的も無く仕事を変えるならば、どの業界・職場においても新人である。基本給はほとんど上がらず、単なる下っ端に過ぎない」と述べた。
徐氏は、「90後は転職を繰り返す一方で、目的の無い転職では自らの経験値を高められないことを自覚するべきだ」と提案した。(編集YF)
「人民網日本語版」2012年12月20日
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