北京師範大学のデジタルメディア学部が17日、研究成果として「中国アニメ産業と消費調査報告」を発表した。光明日報が報じた。
同報告によると、2008年から12年の5年間、中国国産のアニメーション映画の総興行収入は増加の一途をたどったものの、1作品当たりの平均興業収入は減少している。一方の輸入アニメーション映画の1作品当たりの興業収入は中国産の3.65倍となっている。また、中国のテレビアニメーションの制作量は同期間中、1786本(計百万分以上)と世界一になっている。制作量の増加に伴い、12年には発展目標をクオリティと費用対効果の向上に切り替えた。
同報告はまた、中国のアニメ産業の発展は、地域格差が一層広がり、東部や南部の沿海地域の制作量が全体の7割を占め、西部や北部の地域が大きく遅れを取る構図になっていると指摘している。
そのほか、アニメ映画を見ている人の84%以上が40歳以下で、そのうちの29.8%が4年制大学卒業以上の学歴を有している人という。また、アニメを見る人が最も多いのは北京、上海、広州市(広東省)で、1400万人以上が毎週、インターネットを通してアニメを見ている。さらに、1日平均1時間以上アニメを見ている人の数が400万人を超えている。(編集KN)
「人民網日本語版」2013年12月19日