中国国家海洋局の情報によると、春節(旧正月)の前後、中国は初めて西南インド洋の1万平方キロメートルの多金属硫化物資源区で、母船とケーブルでつながる水中ロボット「海竜号」の作業を実施した。ロボットの観測によると、中国大洋科学調査により2種類の熱水区硫化物の分布範囲が拡大し、炭酸塩区の分布の特徴を理解した。これらの詳細な資料は、中国の多金属硫化物資源区における今後の科学調査の、重要な参考資料になる。人民日報が伝えた。
海竜号は今回、近海底連続作業時間で8時間の記録を樹立した。通常の水中ロボットの場合、この時間は3−4時間のみとなっている。海竜号は今回の航行で初めて、母船と協力し自動追跡モードの作業を実施した。しかし海竜号のロボットアーム、サンプラー、温度計などは、水中作業中に異常が発生した。上海交通大学水中工学研究所水中ロボットシステム開発者の呉超氏は、「これは設備が老朽化し、一部の部品が使えなくなったか、作業時間が長かったためだ」と説明した。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年2月14日