持参した抗日戦争関連資料を見せる来場者(3日、中国人民抗日戦争記念館英烈の壁前にて) |
バーチャル記念館「中国人民抗日戦争オンライン記念館」は3日、中国人民抗日戦争記念館において、ネットユーザーから寄せられた優秀資料の表彰式を挙行した。同記念館がオープンした今年3月27日以来、延べ800万人がアクセス、10万件以上の各種コメントが寄せられた。北京日報が報じた。
このオンライン記念館の最大の特色は、「全国民が展示に参与する」という点にあり、ネットユーザーは、抗日戦争に関する歴史的写真、ゆかりのある物品の画像、抗日戦争にまつわるエピソードなど各資料を続々とアップロードすることができる。中国人民抗日戦争記念館と首都インターネット協会は、北京のオンラインメディア7社およびオンライン記念館河北専区と提携し、「中国人民抗日戦争オンライン記念館」優秀資料選出活動を実施した。
7月1日の時点で、海外のネットユーザー延べ20万人を含む延べ800万人がオンライン記念館にアクセス、寄せられた各種コメントは10万件を上回った。これまでに、歴史的写真やゆかりのある物品の画像5千枚以上、抗日戦争にまつわる人物のエピソードや歴史的事件に関する資料計3500点以上が展示された。専門家が入念な閲覧と審査を重ねて優秀資料を選出、50人が表彰された。選ばれた50人の内訳は、一等賞5人、2等賞15人、3等賞30人。
記念館の担当者は、次の通り語った。
表彰された資料はいずれも真実を示しており、信頼するに足る。その上、極めて貴重な資料も多かった。また、その多くは、オリジナル資料あるいは過去に未発表の資料だ。これらの資料には、極めて豊富な史料的価値と研究的価値が備わり、歴史的意義が高く、貴重な精神的財産といえよう。たとえば、ネットユーザー「葉嘉」氏は、抗日戦争に参加した兵士を3年間撮影し続けた。「于澤南」さんは、日本の傀儡政権期に吉林省琿春市の鉱山で強制労働を強いられた悲惨な経験を詳述することで、命がけで祖国を守ろうとした中国人民の歴史の真相や、断固として平和主義を守り抜くという固い意志を表現した。
オンライン記念館は今後も、ネットユーザーとのインタラクティブな活動を展開する方針。また、抗日戦争勝利70周年を迎えるにあたり、さまざまな方式で表彰イベントも開催する。主催者であるオンライン記念館は、「選出活動をスムーズに行うために、氏名、連絡先、連絡方法など参加者の各種情報を漏らさず提供してほしい」と呼びかけている。(編集KM)
「人民網日本語版」2014年7月4日