中国侵略日本軍731部隊罪証陳列館は、731部隊遺跡の中心エリアである細菌実験室や特設監獄の集中整理作業はすでに始まっており、抗日戦争勝利70周年にあたる来年の一般公開を目指していることを明らかにした。新華網が伝えた。
細菌実験室と「マルタ小屋」と呼ばれた特設監獄は、中国侵略日本軍731部隊が細菌実験を実施した中心エリア。この長さ約170メートル、幅約140メートルの旧跡建物「四方楼」は、731部隊が敗走する前夜、爆破された。
1982年、残存していた「四方楼」の地上部分が消失し、わずかに基礎部分だけが残された。2000年8月、「四方楼」基礎部分の掘り起し・整理作業がスタート、地下の中心回廊と特設監獄が発掘された。
中国侵略日本軍731部隊罪証陳列館の金成民館長は、「細菌実験室と特設監獄は、731部隊が細菌を製造していた主要場所で、同部隊が細菌兵器の研究と人体解剖を行っていた動かぬ証拠だ。整理作業は、731部隊遺跡の保護・開発を進める上で極めて重要な作業であり、今年の10月までに基本的に完成させ、来年の一般開放を目指している」と話した。
731部隊遺跡は、世界の戦争史上、最大規模かつ保存状態が最も整っている細菌戦遺跡群。遺跡の総面積は24万8千平方メートル。731部隊はこの場所で、約3千人の生きた人間に対して細菌実験を実施した。(編集KM)
「人民網日本語版」2014年7月8日