中国EC最大手のアリババ・グループのクラウドサービス「阿里雲」の環境観測アプリ「汚染地図」がリリースされた。約3685社の廃ガス排出企業の排出データをリアルタイムで調べることができ、基準を超過した場合は大衆の前で名指しで批判されることになる。阿里雲関連銘柄が、市場の注目を集める可能性が出てきた。京華時報が伝えた。
「汚染地図」はNGO団体の公衆環境研究センター(IPE)が発表し、阿里雲が無料でクラウド資源を提供する。従来の環境観測ソフトは大気質を観測する機能しか持たなかったが、「汚染地図」は190都市の大気指数と汚染物質の濃度をいつでも調べられ、また各地の汚染源の排出データをリアルタイムで表示することができる。同地図は基準を超過した企業の名称をはっきりと表示し、かつ排出された有毒ガスの制限値と測定値を比べることで、基準を超過したことが一目瞭然になる。
地理情報システム開発大手の超図軟件も以前、阿里雲と戦略的パートナーシップ協定を締結した。同社は今年2月に開かれた投資家説明会で、「双方がすでに実現している協力内容は、当社での阿里雲サーバーの使用で、今後の協力内容については検討中だ」と表明した。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年6月16日