中国財政部(財務省)が20日に発表したデータによると、1-7月、国有企業の利益が、前年同期比9.2%増の計1兆4303億8000万元(約23兆6013億円)となった。うち、中央企業(中央政府が監督管理する国有企業)の利益が同10.3%増の1兆464億5000万元(約17兆2664億円)、地方企業(地方政府が監督管理する国有企業)の利益が同6.4%増の3839億3000万元(約6兆3348億円)だった。前者の利益は依然として後者を上回っている。新京報が報じた。
同期間の中国国有企業の利益は、昨年1年間の増加幅を上回った。西南証券は、「第2四半期(4-6月)は、国内の需要が高まったのに加えて、安定した成長を促す政策が功を奏し、経済が好転。国有企業を含む、工業系企業の利益が少しずつ伸びた。工業企業の営業収入と利益は全体的に伸びており、第3四半期(7-9月)の初めに経済の好転がさらに顕著化するだろう」との見方を示している。
同期間、中国国有企業の営業収入は、前年同期比5.8%増の計27兆2170億9000万元(約449兆820億円)だった。
財政部は、「鋼鉄や交通、建材などの国有企業の利益増加幅が、昨年同時期より大きくなった。しかし、コストの増加幅が収入の増加幅を上回っているほか、負債の増加幅も資産の増加幅を上回っている。また、石炭や化学工業などの国有企業の利益は、前年同時期より明らかに減少している。さらに、非鉄金属の国有企業は引き続き赤字となっている」と説明している。(編集KN)
「人民網日本語版」2014年8月21日