ドラマで貧しい画家を演じる北村一輝。
吉瀬美智子。
▼禁忌の話題、「世界観、人生観、価値観に問題あり」
「昼顔」のアイデアは利佳子がドラマで触れる1967年の、カトリーヌ・ドヌーヴ主演の仏伊合作映画「昼顔」に基づくものだが、現在の日本を見てみると極めて現実的な意味を持つ。いわゆる「昼顔妻」とは、平日夫を仕事に送り出した後、真面目に家事を終わらせ、こっそりと愛人との不倫を楽しむ人妻を指す。
「昼顔」は昼間咲き、夜にはしぼむ花で、「昼顔妻」はこうした方法で自分の生活に輝きを沿え、人々にその心の世界をのぞかせている。7月17日の放映開始以来、「昼顔」の人気は拡大し、中国でも好評を集め、コミュニティーサイト「豆瓣」でも8.8点という高い評価を集めている。
「昼顔」の脚本を担当した井上由美子氏と監督の西谷弘氏は9年前、古典的な医療ドラマ「白い巨塔」の制作に携わっており、これが2回目の共作となる。不倫する4人の主役は上户彩、吉瀬美智子、斎藤工、北村一輝が演じており、その美男美女ぶりでも話題を呼んでいる。これまでの4回の放映を見ると、同作品はストーリー、撮影、編集などいずれも高いレベルだ。