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中国人富豪、米国の貧困者支援事業に投資 永住権が目的

人民網日本語版 2014年08月25日15:41

近年の統計データによると、欧米における投資移民の申請者のうち、中国人の富豪が国別でトップを占めている。米ワールドポストの報道によると、数百人の中国人富豪がこのほど米カリフォルニアの貧困者支援事業に投資した。目的は米国の投資移民プログラム(EB-5)を利用してグリーンカード(永住権)を取得することだという。北京青年報が伝えた。

▽グリーンカード取得のため、数百人が計2億ドルを投資

報道によると、サンフランシスコのハンターズ・ポイント海軍造船所プロジェクトでは、今後15年間で1万2千棟の住宅、数百エーカーの公園、80万平方フィート(約7万4千平方メートル)の小売店、310万平方フィート(約28万平方メートル)のオフィス、ビジネス研究・発展施設などが建設される予定だという。現地のスラム街の貧困脱出を目的とする同プロジェクトは、数百人の中国人富豪の出資で進められることとなった。

投資の見返りに、中国人富豪らはEB-5プログラムを通じて米国のグリーンカードを取得したいと考えている。EB-5は米国移民局の投資移民プログラムで、毎年1万件の永住権が割り当てられる。

現地の市民諮問委員会の担当者は「我々は中国の友人からの資金援助に感謝を表明する。彼らの投資のおかげで、このプロジェクトを建設することができる」としている。

▽EB-5ビザ、中国人富豪に人気

国内メディアは米国移民局のデータを引用して、「近年、中国人富豪は米国の投資移民の主力」と報じた。2013年に米国が発給した投資移民ビザのうち、中国人が4分の3以上を占めている。

2006年から2012年の期間、米国の投資移民のうち中国人が50%を占めた。韓国人がこれに続き、約20%を占めた。2011年と2012年の2年間を見ると、米国に投資移民する中国人富豪の割合は大幅に上昇、全体の70%を占めるようになった。

EB-5プログラムは申請者に対する要求が比較的緩やかで、事業経験、英語能力、教育、就労経験の制限がなく、資金源が合法であることを証明できれば良い。さらに1人が申請すれば、家族全員がグリーンカードを取得できるなどの条件から、富豪に人気となっている。(編集SN)

「人民網日本語版」2014年8月25日

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