中国科学院国家宇宙科学センターは22日、「太陽系外惑星探査フォーラム」を開催した。米海軍天文台、スイス天文台、欧州宇宙機関(ESA)の専門家が、各自の太陽系外惑星の探索の進展について報告し、直面している問題について議論し、未来を展望した。光明日報が伝えた。
同センターの呉季センター長は、「太陽系外惑星探査計画(STEP)」は昨年、中国科学院宇宙科学先導特別プロジェクト事前調査任務に指定された。同計画では、1基の衛星が打ち上げられる。同衛星は大口径と長焦点距離を持つ、可視光バンドで使用できる望遠鏡システムを搭載し、太陽系付近の地球に類似する惑星を探査し、太陽系付近の惑星の正確な探査と研究を実施し、宇宙の距離梯子を定める。
NASAとESAは近年、多くの太陽系外惑星の衛星探査計画を立てており、生命の存在する惑星の発見者になろうとしている。中国はこの取り組みの中で、どれほど力を発揮できるのだろうか?米カリフォルニア大学天文・天体物理学の華人科学者の林潮教授は、「一歩目を踏み出していないと心配しすぎる必要はない。NASAとESAが認可した計画にはそれぞれ不備があり、中国のSTEPには高精度測量という強みがある」と指摘した。
その他の探査計画と比べ、STEPはより多くの太陽系外惑星を発見できる。また恒星黒点の活動から干渉を受けないことから、高精度の探査結果が得られる。林教授は、「同計画の意義は、新たな地球に類似する惑星の発見、生命の探査、惑星もしくは宇宙の起源と変化の調査のみにとどまらない。これは国全体の工業水準を高めるチャンスでもある」と述べた。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年8月25日