国慶節連休、マイカー長距離旅行に新たな選択肢

今年の国慶節（建国記念日、10月1日）連休期間中、自分の愛車でドライブ旅行に出かける予定の人は膨大な数に上る。北京鉄道局は、これらの人々のニーズを満たす目的で、高速鉄道臨時列車の一種として、初めて「北京－杭州往復マイカー輸送列車」を運行することとなった。自宅から遠く離れた観光地にマイカーで出かける観光客に対し、「自宅から目的地までマイカーを運転して旅する」「現地でレンタカーを借りる」のほか、第3の選択肢が提供されることとなった。北京晨報が伝えた。

今月21日から、予約ホットラインに電話をして、愛車のために輸送列車の「席」を確保することが可能となった。同サービスに対する市民の関心が高く、収容可能台数に限りがあることから、「新しいもの好き」の市民は、早めに予約した方が良さそうだ。

〇乗用車運搬料金は往復約5万3千円

北京鉄道局によると、乗用車の運搬料金は、往復3千元（約5万3千円）以上で、乗用車のタイプ別に、具体的な料金が設定されている。

〇全行程マイカー利用VSマイカー輸送サービス利用、 それぞれの優位性

北京から杭州までの約1300キロメートルを移動するためのコストについて、ざっと計算してみた。全行程をマイカーで移動した場合、走行距離100キロあたり10リットルのガソリンが必要として、ガソリンの値段を1リットルあたり7.44元（約132円）とすれば、片道のガソリン代が970元（約1万7250円）、高速道路通行料が約540元（約9600円）で、往復のコスト総額は約3020元（5万3700円）となる。ただし、国慶節連休中は高速通行料金が無料となるので、これを省くと約2千元（約3万5570円）になる。

次に、現地でレンタカーを利用する場合にかかる費用について、レンタカー2社のサイトで調べてみた。杭州で、マツダ・ファミリア（Mazda323）またはビュイック・エクセルGTなど販売価格10万元（約178万円）クラスの乗用車を10月1日から6日まで借りた場合のレンタル料は、一日あたり300元から600元（約5340円から1万680円）、6日間で2-3千元（約3万5600円から5万3400円）に上る。