銀行株のけん引を受け、その他の銘柄も続騰し、全面高を促した。
より多くの市場関係者は、今回の上昇相場は改革によるものだと判断している。
万博兄弟資産管理公司の滕泰董事長(会長)は、今回の上昇相場の原因を次のように分析した。中国国務院は今年、企業の資金調達コストの引き下げを重要な取組内容としており、金利引き下げの政策を実施した。長期的に見ると、資金調達コストの低下がすでに始まっている。無リスク利子率と株式市場は、反比例の関係だ。無リスク利子率が低下すると、株式市場は基本的に高騰する。
滕董事長は、資金の流れの逆転もまた、株式市場の高騰の原因だと指摘した。これまで資金の流入先には、不動産とシャドー・バンキングがあった。しかし一連の改革と政策の調整により、人々は不動産とシャドー・バンキングの収益率が低下し、リスクが拡大していることに気づいた。対照的に、株式市場の収益率には上昇の余地が残されており、リスクが低下している。そこでより多くの資金が株式市場に集まっているというのだ。
「滬港通」(上海と香港の株式取引の相互乗り入れ制度)の開始を背景とし、A株の世界における投資価値が高まっている。この7年に渡り、海外資本市場で高騰が続き、一定の高みに達したが、振り返って見ると中国のA株はまだ割安だった。ゆえにより多くの資本が中国資本市場に集まり、新たな高騰を形成した。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年12月7日