8日に開かれた中国科学技術協会の学術報告会で、中国気象科学研究院研究員の張小曳氏は、「石炭燃焼を中心とする化石燃料が過度に消費されているが、これは中国の日増しに深刻化する煙霧の最も根本的な原因だ」と指摘した。新京報が伝えた。
張氏は、「全国範囲で見ると、石炭燃焼は大気汚染の最も中心的な原因だ。北京の場合、石炭燃焼が占める比率は大都市中で最低となっているが、北京の都市と農村の結合部の排出源は主に石炭となっている。各汚染源が占める比率はその年によって異なるが、主要汚染物には実質的な変化がない。石炭燃焼は依然として、煙霧形成の最も主要な原因だ」と述べた。
国内の科学研究機関と自然資源保護協会が参与する「中国石炭消費総量抑制案・政策研究プロジェクト」課題チームは、先月発表した報告書の中で、全国のPM2.5年平均濃度に占める石炭消費の割合は、51−61%に達するとした。
張氏は取材に対し、「APECの経験を見ると、効果的に煙霧の天気を減らすためには、まず石炭消費を減らさなければならないが、その他にも、北京などの自動車による排出もあるため、総合的な排出削減措置を講じなければならない。石炭燃焼の総量の減少、石炭のクリーン化が、国家の取り組みの方針になっている」と語った。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年12月10日