2014年12月29日  
 

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駐中欧州連合大使「語るべき中国の物語はまだたくさんある」 (2)

人民網日本語版 2014年12月29日09:01

 欧州と中国は来年、外交関係樹立40周年を迎える。双方の協力分野は非常に広く、その協力関係は、技術や金融の一方向的な流れを超え、双方向的な交流へと広がっている。欧州と中国はいずれも改革を進めているところで、欧州は徹底したモデル革新を必要としている。欧州は金融危機を乗り切っても低成長と高失業率に依然として苦しんでいる。今後直面するこうした課題にはより多くの投資が必要となる。中国では逆に、投資過多の問題も一部で指摘されており、双方にはさらに多くの分野での協力の可能性がある。

 中国は驚くべき速度で都市化している。欧州で数百年かかったそのプロセスを、中国は数十年で渡り切ろうとしている。双方は、「より住みやすい都市の実現」という共通の目標を持っており、さらなる協力や貢献が期待されている。

 世界のどこに行っても「中国」が話題となるようになった。中国で暮らしていたことや中国に住んでいることがわかると、中国についての話題は尽きない。私も欧州に帰る度、中国での生活について友人に聞かれ、中国の発展への見方を尋ねられる。

 欧州ではメディアを通じて中国のネガティブな面がよく知られている。急速な発展によってもたらされた汚染や交通の問題はその典型だ。だがこれらを除けば、中国が成功例であることは認めざるを得ないだろう。欧州の人々の中国に対する評価は全体としてはポジティブなものだ。改革開放で大きな成果が得られたことや、悠久の歴史を持つ文明があることも広く知られている。偉大な歴史を持つ中国に一度は行ってみたいと誰もが感じている。中国はこれまでずっと、欧州人に人気の旅行先の一つとなってきた。

 中国の今後の発展には私は楽観的だ。中国の一人当たりの所得水準はすでに中所得国レベルに達した。しかし所得分配や貧富の格差などには問題があり、経済成長モデルの転換が急務となっている。中国共産党第18期三中全会(中央委員会第3回全体会議)では「改革の全面的深化に関する決定」が提起されたことを、私を含めて多くの人が印象深く受け止めた。改革が徹底されれば、中国経済の発展は長期的には、より強力で持続可能なものとなるだろう。

 今回は、中国を見て回るためにより多くの時間を割き、より多くの中国人と知り合いたいと考えている。中国は巨大で多様な国だ。中国の物語は一つではない。語るべき物語はたくさんある。(編集MA)

 「人民網日本語版」2014年12月29日

 


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