3.女性の肺がんを増加させる元凶は、油煙
▽毎日料理をする女性は長期的に接している油煙が肺がんの発症リスクを2~3倍以上にも高める
上海市腫瘍研究所の5年間にわたる肺癌流行病学の調査で発見された最新データによると、若年・中年女性は台所で油を使って調理をする際に出る油煙を長期的に吸い込むため、肺がんの発症リスクが2~3倍以上高くなるという。油煙が肺に与える害として、通常、慢性気管支炎や肺気腫、肺がんなどを誘発するリスクが高まる。油煙の粒子は、0.01マイクロメートルの微粒子よりもはるかに小さく、呼吸を通して肺に入り込んだ後、肺の低層に深く溜まって、肺気泡の細胞膜と結合して活性酸素を生成する。それが肺細胞の遺伝子を破壊し、遺伝子の突発変異を招き、肺がんを誘発する。油の温度が高ければ高いほど、リスクは大きくなる。悪い調理習慣や家庭環境も肺がん発症の元凶になる。
▽揚げ料理の代わりに、蒸し料理や煮物料理を作る 換気扇を設置するのも効果的
炒めたり、高温で揚げたりするかわりに、なるべく調味料を使わずに蒸籠などを使って蒸したり、水煮や醤油・塩の煮込みなどで調理するように努める。また、油煙があがってから素材を鍋に入れないようにする。材料を少し炒めた後に水を加えて、鍋に蓋をするのも、油煙が空気中に拡散するのを抑える良い方法だ。このほか、台所に換気扇を設置したり、換気扇の高さを調整して、調理中に発生する油煙を直接換気扇に吸わせたりするなども、油煙を吸わないようにする良い方法だ。