4.大きいバッグが腰痛の原因となる
北京積水潭病院健康回復科主任の郭険峰医師によると、パソコンを使用したり、一日中机に向かって仕事をするOLは、もともと腰や頸椎に問題が起こるリスクが高い層だという。現在多くの女性がノートブックやモバイル、携帯、化粧品などをすべてカバンの中にいれて持ち運んでいる。しかし、これはOLの腰椎にさらに負担をかけるものだ。
人の脊椎はタワークレーンのようなもので、左に重さがかかると脊椎は左に弯曲する。人体は脊椎のバランスを維持しようとするため、脊椎の右側の筋肉は自動的に収縮し、左右のてこのモーメントアームの違いによって、右側の筋肉には左側の重さの数倍以上の力がかかる。(タワークレーンの長いアームと短いアームの関係と似ている)。もし、左肩に5キロの重さのカバンをかけたとしたら、右側の筋肉に15~20キロの力がかかることで、ようやく身体のバランスが保たれる。しかし、最終的にこの負担が腰椎を圧迫する。さらに、常にハイヒールを履く人であれば、時間とともに、腰と背中は加速度的に老化が進む。
郭医師は、「大きなカバンを持つのが好きな女性で、どうしても荷物を減らせないという人は、リュックサックを背負うスタイルを採用するべきだ。そうすれば、身体が垂直に保たれ、頭や肩も正しい位置に来る」と語る。
重い荷物を胸の前で抱える、あるいは両肩を使ってバランスよく荷物を持つことも、重量を脊椎にぴったりと密着させ、重さを均等に分担させるのに役立つ。手提げバッグの場合は、左右の手でバランスよく持ち、歩く時に肛門を締め腹筋に力を入れる。もし、かなり重い手提げバッグを一つだけ持つ場合は、両手で持ち替える。紐が長めのショルダーバッグは、身体の前面に持ってきて、身体の片側に偏らせないようにする。(編集MZ)
「人民網日本語版」2015年4月2日