第18期3中全会の閉幕後、中国各地で「単独二孩」の実施が始まった。現在の時点で、政策が実施されてから1年が過ぎた。中国の現状はどうなっているのだろうか。
第18期三中全会で採択された『決定』においては、計画生育という基本的国策を堅持し、一方が一人っ子である夫婦は子どもを二人育てることができる政策の実施を始めることが打ち出されていた。>>
2013年12月28日に開催された第12期全国人民代表大会常務委員会第6回会議において、出産育児政策の調整完備に関する議案が審議・通過し、夫婦の一方が一人っ子であれば2人目の出産が許される「単独二孩」政策がスタートすることとなった。2014年、各省(自治区・直轄市)では、関連地方法規の改定あるいは新規定の制定が行われた。>>
◆出産ラッシュ起こらず
北京で「単独二孩(夫婦の一方が一人っ子の場合、2人目の子供の出産が認められる)」政策が実施されてから今年2月21日でまる1年を迎えた。しかし、2人目出産の申請数は、予測を下回っており、出産ラッシュとはなっていない。また、「未年生まれは縁起が良くない」という中国の伝統的観念の影響を背景に、同市の産婦人科の診察数は1月と2月、昨年同期比19%減となった。>>