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『青年海外協力隊で自分の教師観を新たにする』十川孝子

人民網日本語版 2015年04月29日14:05

2013年9月から2015年3月まで吉林省梅河口市朝鮮族中学で中学1年生から高校3年生まで、主に会話と作文の文野で日本語を教えました。生徒の気質は礼儀正しく穏やかだと思いました。両親と離れて暮らす生徒も多く、長期休みで韓国にいる家族に会いに行ったり、家族が帰ってきたりするのをとても楽しみにして学校生活を送っています。

私は日本の香川県立香川中央高校の教師として籍を残しての派遣だったので、派遣前から日本語の指導をとおして両国の高校生を繋ぐ仕事をしたいと考えていました。お互いに相手がいる場所に直接行くことはできなくても、1対1で関わることができれば、個人の考え方にも何かしらの刺激があるのではないかと期待していました。

インターネットの発達で、今、世界はとても小さくなりました。今までなら知りたくても知れなかったことが毎日ニュースで流れ、自分の詳しく知りたいこと、見てみたい景色を見ることができます。いろいろなSNSを使って情報を集めたり世界中に友達を作ったりすることもできます。しかし小さくなったはずの世界が未だ遠いままの人も当然ながらいます。でも、媒介となる人間が存在すればその距離感が変わることもあります。いつも身近で見てきた高校生はその最たるものです。小さくなっても世界はやはり人ごとで、自分の生きているこの世界だけで十分だと考える生徒。知りたいけど日々の生活に追われ時間がなく、どうやってとっかかりを作ればいいのか分からないうちに時間が過ぎていく。もっと詳しく知りたいけど、踏み出す勇気がない。そんな私の日本の教え子たちにも自分を広げる大きなチャンスを作りたいと考えていました。


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