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爆発的ブームとなった「医療観光」 (2)

医療通訳、在外華人の新たな職業選択肢に

人民網日本語版 2015年05月27日14:39

〇言葉の壁によって「医療通訳」という職業が誕生

医療観光が盛んになり始めると同時に、さまざまな問題も起こってきた。このうち最も大きいのは、「言葉が通じない」という問題だ。

最初に問題となるのは、外国の医療規則に対する無知・無理解だ。医師の臨床診断基準や投薬のルールも、国によってまちまちである。診療予約が必要か否か、診療代金に関する交渉は可能か否か、術後の回復期のケアなど、込み入った詳細事項は、短期滞在の観光客にとって、全てが面倒で煩わしい。

米国を訪れて診療を受けた経験がある邵さんは、「血液検査を受けなければならない場合、週1回しか検査日を設けていない病院もあり、事前予約が必要だ。また、薬も、処方箋がないと購入できない。現地の医療事情に精通した人がサポートしてくれない限り、これらの面倒事は避けられない」と述べた。

より深刻な問題は、仲介機関の通訳が患者の症状を医師に正しく伝えられないことだ。彼らの言語能力自体は十分高いかもしれないが、海外事情や医療知識に乏しい場合、このような意思疎通における誤解が生じる恐れは大いにあり得る。

韓国美容整形手術の通訳業に携わる金さんは、「朝鮮族の多くが仕事で韓国にやってきている。私のほかにも、医療通訳をしている友人がいるので、情報入手という点では大変恵まれている」と話した。美容整形医院に勤める金さんの友人が、中国からの観光客を彼女に紹介してくれたことがきっかけで、医療通訳の仕事を始めたという。「医療分野には、非常に多くの専門用語があり、中国語に訳すのはかなり難しい。また、中国人観光客は時に、求める術後効果や客自身の状況について、曖昧な言い方をすることがある。あるいは、術後に『予想とは違っている』と言い出すこともあり、顧客とのコミュニケーションはますます難しくなる。韓国人の通訳は、そこまできめ細かい仕事ができないため、中国人の通訳が優勢を占めている」と金さんは続けた。


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