■緑豆ケーキ
緑豆ケーキは中国各地で見られ、端午節当日の主役は粽子でなければ緑豆ケーキといえる。整った形で爽やかな舌触りと、柔らかく歯に着かないのが特徴だ。緑豆ケーキの原料は緑豆粉、豌豆粉、砂糖、桂花などで、中医学の「清熱解毒、保肝益腎」の作用を持つ、夏向きの食品だ。>>
■煎堆
福建省晋江地区では端午節にどの家でも「煎堆」を食べる。煎堆とは小麦粉や米粉、サツマイモの粉などと調味料を混ぜて生地を作り、油で揚げるものだ。昔、福建省南部一帯では端午節前に雨季が訪れ、止まない雨を見て人々は天に穴が開いた、「穴を塞ぐ」必要があると言っていたところ、端午節に「煎堆」を食べたら雨が止み、天の「穴が塞がった」と言いあったという言い伝えがある。
■米ケーキ
端午節は吉林省延辺朝鮮族の祝日でもある。代表的な食品は米ケーキだ。よもぎと炊いたもち米を木でできた臼のようなものに入れ、杵のような棒で打って作る餅の一種だ。民族色豊かな祝日の食品だ。
■哨子面
陝西省の住民は端午節の日に哨子面を食べる習慣がある。哨子面は歴史が長く、その中でも最も有名なのは岐山哨子面だ。岐山のものは薄さやこし、光沢、酸味、風味などで有名だ。