〇構想:女子サッカーは女性としての特徴をより良く体現すべき
中国女子サッカーが0対1で米国に敗れた後、郝偉監督は、「彼女らがこの調子で成長していってくれたらと望んでいる。能力を備え、希望に満ちたサッカー選手を育て上げることは容易ではない。女子サッカー界が盛り上がっておらず、収入が少ないからと言って諦めるべきではない。中国女子サッカーが、代表チームレベルで強くなる必要があり、そのために最も重要なことは、ローカルチームをしっかり立ち上げることで、それには地方政府による力強い支援を必要とすると主張する人がいる」と話した。
地方政府の支援や資金投入に依存している女子サッカーの発展は、サッカーのプロ化への道とは全く正反対の方向に向かう道である。女子サッカープロリーグのレベルは総じて低く、市場を流れる資金は不足している。このような状況のもと、地方政府が音頭を取り、支援を行うことは必要不可欠だ。だが、より重要なことは、女子サッカーの市場化運営を強化し、その資金調達機能を高めることだ。分かりやすく言えば、女子サッカーは、女性の特徴を尊重することで、多くの人々、とくに同性である女性の注目をより多く集める必要がある。それによって、市場化を切り開く道が広がる。女性用消費財の製造者や経営者が、女子サッカーというプラットフォーム上で、自分の取り扱う製品との一致点を見つけ、資金を投入するという流れにいかにして持っていくかは、中国女子サッカーの管理サイドが、是非検討しなければならない問題だ。この問題をクリアして初めて、中国女子サッカー発展のための資金を継続的に調達することが可能となり、選手に対する待遇の低さなどの問題が根本的に解決され得る。
中国女子サッカーが発展すること、選手の能力が絶えず向上し、リーグ戦のレベル全体を高めることは、今後必ず進むべき道である。だが、これは片方の脚にすぎない。もう片方の脚は、女子サッカーと市場との結合点を模索し続け、市場化運営を本当に実現し、市場から潜在力を発掘することだ。政府からの資金援助を頼みの綱として、底辺選手の待遇アップを図ることは、その場しのぎの対処法にすぎず、先を見通した将来性ある計画とは言えない。(編集KM)
「人民網日本語版」2015年7月8日