中国地質科学院地質研究所の呂君昌研究員と英エジンバラ大学のスティーブン・ブルサッテ博士が共同で作成したレポートによると、中国遼寧省で世界初となる羽毛のある大型のドロマエオサウルス科恐竜の化石が発見された。光明日報が伝えた。
これまで遼寧省で発見された白亜紀前期のドロマエオサウルス科恐竜の化石はネコか中型犬の大きさで前肢が長く、翼に羽毛が生えていた。また、体長2メートルに達する大型のティアンユラプトルの化石は前肢が比較的短いが、羽毛は確認されなかった。今回、同省で発見されたドロマエオサウルス科恐竜の化石は前肢が短く、体長も126~165センチメートルとかなり大型で、腕と尾に羽毛が生えていることがわかった。
今回、「振元竜(ジェンユエンロン)」と新たに名付けられた化石は、腕の短いドロマエオサウルス科恐竜の報告例としては2例目であり、腕と尾に羽毛が生えていることが確認された初めてのケースだ。呂研究員は「短い前肢が羽毛の生えた大型の翼を支えていたが、この翼に飛翔能力があったかどうかはわからない」と語っている。。(提供/レコードチャイナ・編集/SC)
「人民網日本語版」2015年7月22日