2015年7月31日  
 

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中国産映画、快進撃を続けた7月 (2)

人民網日本語版 2015年07月31日12:58

7月17日の金曜日、ネットで人気の董成鵬監督による映画「煎餅俠」(JianBingMan)が封切りし、「捉妖記」「帰ってきた孫悟空」と共に瞬く間に人気が出た。7月26日時点でのこの映画の全国での興行成績は48億5千万元(約956億円)をたたき出し、夏期映画期間において中国映画挽回を一翼を担った。

中国産映画の質が向上したことが、観客や市場に打ち勝つための第一条件だ。中国映画の根本的な進歩はここにあり、その映画の言葉や表現方法は時代と共に変化し、新しいタイプや新しいテーマは常に出現し、中国映画ファンの成長と肩を並べて進んでいく。ネット社会から実社会まで、中国映画業界のスタッフと観客の間には思想と審美眼におけるコミュニケーションと相互作用が中国映画の新たなパワーを構築していく。

インターネットは興行成績を押し上げる新たな手段

このほかに、ネット販売の参入は間違いなく夏期映画市場に火を注いだと言える。インターネットドラマから生まれた「煎餅俠」は映画上映のためにずっとインターネットを利用し人気を高めてきた。上映中に情報サイトの「趕集網」が「北京市内の7か所の地下鉄で出口で売っている煎饼(ジェンビン)が無料になり、地下鉄の入り口100か所にポスターをスキャンすると抽選で映画の入場券がもらえる」という広告を差し込んだ。喜んで駆けつけた人は「煎饼の味が重要なのではなく、大切なのはオンラインとオフラインの連携だ。おまけに無料で煎饼がもらえる」と話す。「帰ってきた孫悟空」の大ヒットは、「自来水」(水道水)というネット用語を話題の言葉にした。「自来水」はネットで自発的にできた無報酬による書き込み、PR(「水軍」とも呼ばれる)に対する愛称だ。マーケティンググループにとっては、「自来水」の支持を勝ち取ることは、作品の出来に頼るだけでなく、より多くの映画外の工夫が必要だ。

田暁鵬監督は「我々は微信(WeChat)という最大のSNSに基づいてマーケティングをすれば、より簡単にお客の購買意欲を喚起することができる。街で見かけたポスターには購買意欲は生まれないかもしれないが、それぞれの人は微信の中にたくさんの友達を持っている。そしてそれぞれがモーメンツの中で一度お薦めをしさえすれば、数十人、数百人が見ることができる。それにより新しい購買意欲が生まれてくる」と語る。

「インターネットプラス時代」、ネット通販は事前に前売券を販売し、ネットで座席指定もできる。割引サービスなどは消費者から言わせれば、おそらく最も直接的で明確な利点だ。6月24日、「映画+ネット通販」をテーマとしたフェアが幕を開け、夏期映画期間の80あまりの作品が全国で45軒の映画館チェーンと5000軒あまりの映画館、また10数件のネット通販のチケット販売業者がオンラインとオフラインの連携を行い、夏期映画期間中のセット式予約販売を行なった。これは消費方法が変化しただけではなく、さらには消費への情熱と中国映画市場の熱意を引き出したと言える。(編集JK)

「人民網日本語版」2015年7月30日


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