中国のスポーツ史において、中国人選手として初めてNBA選手となり、活躍した姚明(ヤオ・ミン)の名前は外せない。北京五輪招致委員会のメンバーである姚明が29日、マレーシアのクアラルンプールで人民日報の取材に応じた。人民日報が報じた。
バスケット選手である姚明も、氷や雪を見ると興奮するという。そして、自身にとって冬季五輪は遠い存在ではなく、「僕自身もスケートを試したことがあり、娘にもスケートを習わせた。冬季五輪の試合を観戦するのが大好き。一番好きなのは、フィギュアスケート、スピードスケート、カーリング」と語った。
姚明は、「『夏の競技』や『冬の競技』と季節でスポーツを区別することに大きな意義はなく、五輪競技が生活や社会の発展、精神的な面などで、どんな変化をもたらしているか、特に五輪の精神がどんな影響を与えているかに注目することが最も大切」との見方を示す。
北京冬季五輪招致委員会の親善大使を務める姚明は、「2008年の北京五輪は、僕達中国人にとって大きな遺産となった。中国人は、獲得したメダルの数以上に、スポーツのことをよく知るようになり、スポーツや健康的なライフスタイルに関する新たな知識も加わった。現在、中国で、スポーツは単に健康のためというよりも、一種のライフスタイルになっており、意志力を高めてくれる。22年の冬季五輪が北京で開催されることになったら、08年の五輪と同じ、もしくはもっと大きな效果があるに違いない」と期待する。
北京五輪招致委員会が打ち出している、「選手中心」のコンセプトに姚明も賛同し、「選手は、競技場、ドラマの中心」と語る。
そして、「08年から、北京はいろんな活動に着手している。競技場や宿舎、交通機関などの面で、北京は好条件が整っている。さらに大切なこととして、北京で22年の冬季五輪が開催できれば、開催期間が中国の伝統的な祭日『春節(旧正月)』の期間とも重なり、世界中の選手に中国の伝統文化を体験してもらう絶好の機会ともなる。これらは、選手の立場から考えたことで、実現すると『選手中心』になる!」と語った。(編集KN)
「人民網日本語版」2015年7月31日