2015年8月4日  
 

中日対訳健康知恵袋 企画集 北京のお気に入り

Apple新浪騰訊人民LINE微信RSS
人民網日本語版>>社会・生活

<企画>三菱マテリアルの賠償 国によって命の価値が違う? (5)

人民網日本語版 2015年08月04日14:26

しかし、韓国聯合ニュースは、「今回の三菱マテリアルの謝罪は、安倍晋三首相が8月に第2次大戦終結70周年を記念する談話を発表することと関係があるのだろう。日本は、米国と良い関係を保っているという雰囲気を作り出したいのだろう」と分析している。

清華大学(北京)当代国際関係研究院の劉江永副院長は、「今年は第2次世界大戦勝利70周年という記念すべき年で、米国は日本がこれを機に、歴史問題における韓国との関係を改善し、米国主導の北東アジア同盟体系を強化したいと考えている。一方、安倍政権は、歴史問題を深く反省する態度を示したいとは考えていないものの、米国と良い関係を保って中国を牽制する必要もあり、三菱マテリアルの名を借りて、魂胆見え見えの謝罪を行うことで、米国の機嫌を取った」と指摘する。

第二次世界大戦中国人強制労働被害者訴訟弁護団のメンバーで、河北省弁護士協会副会長の鄒強倫氏は、「今までのところ、三菱マテリアルは事実を直視することをあくまでも避け、責任の所在を曖昧にしている。彼らの態度には、心の底から謝罪する気持ちは毛頭見られない。このような状況のもとで、原告や多くの中国人強制労働被害者およびその遺族が、彼らと和解することは全く不可能だ」とコメントした。>>

◎高齢化進む日本による強制連行生存者 再び三菱を提訴も

韓国では三菱重工業などを相手取った元徴用工の訴訟が相次ぎ、中国でも三菱マテリアルなどを相手取った訴訟が昨年3月に受理されている。日本強制連行中国人労働者山東聯誼会の副会長兼秘書長の韓さんは、第2次世界大戦中、日本に強制連行された中国人労働者の訴訟をサポートしてきた努力が実りそうだと希望を抱いている。1994年から今に至るまでの20年間、韓さんは、山東省の強制労働者の状況や口述、関連の物証などを収集してきた。そんな韓さんは、「三菱が誠意ある謝罪や賠償を行わなかった場合、山東省高級人民法院(高裁)で訴訟を起こせるよう、書類を準備しておく」と語っている。>>(編集XM)

「人民網日本語版」2015年8月4日


【1】【2】【3】【4】【5】

関連記事

コメント

最新コメント