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ブランド構築に「匠の精神」 ペン産業は大から強へ (2)

人民網日本語版 2015年08月10日13:45

ブランド建設の推進をめぐり、国務院はこのほど発表した「中国製造2025」で方向性を示した。

まず考え方を転換させることだ。低価格競争が行われる市場環境の中で、ペンメーカーはブランドよりもコストやスケールメリットを重視しがちだ。「中国製造2025」では、ブランド文化を構築し、企業のブランドに対する意識を高めるよう誘導しなくてはならないとし、ペン製造業の「痛いところ」をついている。工業情報化部(工業情報化省)と中国ペン製造協会の指導の下、一部のリーディングカンパニーは動き出し、発展の重心を独自ブランドの構築へと徐々に置くようになっており、中級品・高級品市場向けのブランドを立ち上げたところもある。

当然ながら、ブランドを確立させようと思うなら、品質がカギになる。中国はよいペンを作ることができるが、産業の総合的な質は世界の先端レベルとはまだ開きがあり、ペン製造メーカーは技術の研究開発、品質のコントロール、製造設備の自動化や情報化などで、引き続き努力する必要があり、特により高みを求める企業文化を育成することが必要だ。複数の企業オーナーや業界の専門家を取材したところ、「中国と国際有名ブランドとの最大の違いは、匠の精神がないことだ」と異口同音に述べた。ペン製造は精密な仕事であり、ペン先のボール部分はきちんと収まっていなければならず、髪の毛の何分の一ほどの狂いでも、書き心地を悪くする。精密さを求める匠の精神があれば、製品の品質が保障される。

こうした基礎の上に、メーカーも適切な宣伝をたくさん打って、社会への窓を開き、自分たちのことを知ってもらい、「低級品、安価」というブランドイメージを転換させることが必要になる。

ペン製造業のイメージ転換には、政府部門の手助けが必要だ。ペン製造業のブランドイメージ構築は相対的に遅れており、それにはメーカー自身の原因もあれば、ニセ物商品・粗悪品の影響もある。市場の手が柔軟さを失えば、政府が手を出さなければならない。これについて「中国製造2025」は、公平な競争が行われる市場環境の創出が必要であると強く主張し、質をめぐる法律違反やニセ物ブランドに関わる行為への摘発・処分を強化することをたびたび提起する。また政府部門がペン製造業のために、公平な競争が行われる市場環境をできるだけ早く創出することを願うとしている。(編集KS)

「人民網日本語版」2015年8月10日


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