スイス・リギ山に中国人観光客殺到、専用車両導入　「中国人差別」と反発 (2)

環球時報記者がブリック紙（電子版）に掲載された中国人観光客をテーマとした文章を確認したところ、文章に続く8ページに及ぶコメントのほぼ全ては、中国人観光客を擁護し、メディアを批判する内容のものだった。「親愛なるスイス観光業関係者諸君、これはあなた方にとって大きなビジネスチャンスだ！このチャンスを利用して、ユーロ安の劣勢を挽回すべきだ」「2週間前に家族でリギ山を訪れた。確かに多くのアジア人が来ていたが、報道で指摘されていた困惑は感じなかった」といった投稿が、ネットユーザーから寄せられていた。

環球時報記者も7月、リギ山に遊びにいった。リギ鉄道の車両はミニ汽車で、乗客は欧米人が多数を占めていた。彼らのほとんどが席に座れており、アジア人観光客を見て不愉快な表情をする人など皆無だった。また、ユングフラウなどの大型観光地と違い、中国人の間でリギ山はそれほど人気の山ではないため、訪れていた中国人観光客、さらにはアジア人観光客で「大混雑」という状況からは程遠かった。

記者の同僚も今月、スイスを訪れたが、そこで出会った中国人観光客は軒並み品が良く、自分が出したごみを持ち帰るためにビニール袋を準備していた。また、スイス人もかなり友好的で、車内検札の折に、中国人乗客を特に注意深くチェックするようなそぶりも見せなかった。「当然ながら、中国人は旅行の道連れを欲しがるせいか、会話の声がどうしても大きくなりがちだ」とその同僚は指摘した。（編集KM）

「人民網日本語版」2015年8月28日