どのような要因が世界市場の変動を引き起こすのだろうか。根本を考えれば、真の原因は米連邦準備制度理事会(FRB)の金利引き上げ観測の高まりによる打撃、グローバル経済の回復プロセスにおける不確定性が引き起こした懸念にある。国際金融危機の発生後、発達したエコノミーは主に量的緩和で事態の悪化を回避しようとした。こうしたやり方はデレバレッジのプロセスを遅らせ、回復プロセスの進度をバラバラにし紆余曲折を繰り返させることになった。FRBの金利引き上げの見方が広がったため、相場には大きな動揺が広がった。資料によると、金利引き上げの観測が高まったため、今年第2四半期(4-6月)だけで1200億ドル(1ドルは約120.1円)の資金が新興市場から逃げ出し、新興市場の通貨は米ドルに対し相次いで値下がりした。
実体経済こそが世界経済好転の基盤であり、グローバル市場の非理性的な動揺を長期にわたって避けようとするなら、各国が手を携え、一緒になって実体経済を強く大きくしなければならない。中国にとっては、中国経済をしっかりを運営し、特に実体経済を強く健全にすることが必要だ。また発展・改善の途上にある資本市場をしっかりと運営することも必要だ。現在は財税やレートなどの分野の改革の取組を引き続き強化し、実体ある企業の負担を着実に軽減することが必要だ。また金融による実体経済支援の「血管」がよりスムースに流れるようにし、金融の発展によって実体経済の発展をさらに支援することが必要だ。(編集KS)
「人民網日本語版」2015年8月28日