中国初の衛星航法補強システムを搭載した精度センチメートル級北斗受信機、衛星航法補強受信機「中国精度」が本日、第4回中国衛星航法・測位サービス年次総会、中国衛星航法・測位展に登場した。人民網が伝えた。
「中国精度」は、合衆思壮株式有限公司が今年6月に発表した高精度グローバル衛星航法補強サービスシステムだ。中国の北斗ユーザーは基地局を仮設せずして、世界のどこにいても準メートル級・デシメートル級・センチメートル級の補強サービスを受けられる。「中国精度」は、Lバンドの地球同期軌道上の通信衛星を使い、世界にデータを提供する。多くの地上用衛星航法補強ネットワークがカバーできない範囲内(海洋、砂漠、山間部)などで、高精度測位サービスを実現する。
「中国精度」にはさまざまな用途があり、精密農業、陸地測量、海洋測量などで高い将来性を持つ。精密農業では遮蔽されることのない広大な土地があるため、衛星の受信に適している。基地局やデータリンクを設置しなくても、1台のみでセンチメートル級の測位精度を実現でき、取り付けと使用が便利だ。地球物理調査、油ガス資源の調査・掘削、鉱床の調査といった海洋測量分野では、海上、特に遠洋の高精度測位ソリューションプランによって、センチメートル級・デシメートル級・準メートル級の精度を提供できる。石油パイプラインの測量、河川の航路の測量といった陸地測量分野では、「中国精度」の中継機能により、異なる種類の全地球型測位システム(GNSS)装置の同時作業が可能になる。基地局を仮設する必要がなく、高精度測量作業をよりフレキシブルにする。(編集YF)
「人民網日本語版」2015年9月25日