2015年12月29日  
 

中日対訳健康知恵袋 企画集 北京のお気に入り

Apple新浪騰訊人民LINE微信RSS
人民網日本語版>>カルチャー

全世界ですでに500校を開校した孔子学院、今後10年での発展は? (2)

人民網日本語版 2015年12月29日10:45

このことから、各地の孔子学院にとって、継続的発展の実現には中国教育部(省)の直属機関である「国家漢弁」の協力が必要なでけでなく、更にインセンティブの規模を拡大することで、中国語教師資格証明書発行試験制度などの整備、中国語教師育成専門学科の設立、中国に留学する優秀な外国人留学生を雇用するなど大規模な人材育成を行ない、現地で養成できる中国語教師を増加させる必要がある。韓国彩虹孔子課堂の中国側院長である金振武氏は「現在のところ、合計1450人の中国語教師がいるうち、現地教師の割合はほんの10%だ。韓国で中国語教育を行なう大学と連携して人材育成を計画しており、3年から5年以内で約75%から90%の教師に国際中国語教師の資格を取得させる。現地教師の受験を奨励するため、学校は給料などの待遇や、昇格などの差別化を図る予定だ」と話す。

本格的にプラットフォームを構築、経済的な発展には人材育成が不可欠

ハンガリーのカロリー大学の大学院生、アレックス•ベンジャミンさんが孔子学院で学ぶ目的は中国で仕事をすることだ。ベンジャミンさんは「中国語をきちんと勉強し、より多くの中国式の交流活動に参加したい。今後、中国企業で働くための優位性を蓄積する」と話す。伝統的に、孔子学院は中国語を学び、中国文化を広める教育機関であると認知されているが、現在は孔子学院の多くが中国語、武術、書道を学ぶだけでなく、ビジネス、観光、貿易の人材育成も行っている。中国が対外的に開放するレベルを上げるにつれ、孔子学院は中国と世界の経済発展を結ぶ役割を果たすことになる。ベンジャミンさんのように、将来的により方向性を持った育成を受けることができる。

「『一帯一路』(1ベルト、1ロード)を背景に、改めて孔子学院の使命を認識すべきだ」海南師範大学の李紅梅党委書記は「海上シルクロードの戦略的支柱として、私たちは重大な国家戦略計画の追い風の力を借り、地政学的な利点を生かし、伝統的な言語、文化を基礎として、東南アジア諸国とのビジネス協力を拡大し、翻訳、観光などのサービスを提供する」と話す。現在、すでに一部の孔子学院は行動を起こしている。今年5月、ポーランドのオポーレ工科大学は重慶交通大学と「新シルクロード研究センター」を共同で設立した。中東欧初の中国の大学と「一帯一路」を巡り実質的な協力を展開する大学となった。


【1】【2】【3】

関連記事

コメント

最新コメント