温州江心嶼の東塔
その後、学業が忙しく、なかなか質問することができなかったが、呉さんはこのことをいつも気にかけていた。昨年の夏休み、呉さんは時間を見つけて江心嶼に出かけ、東塔の写真を撮影した。「島中を歩き回ったが、尾田先生の描いた角度が見つからず、ちょっと残念だった。見間違いだったのかと思った」。
ところが、帰りに連絡船から振り返って見たところ、まったく同じ角度が目に入り、すぐに写真を撮った。「漫画のページをコピーし、自分の撮った写真をプリントアウトして一緒に尾田先生に送った」。
質問が採用される可能性を高めようと、日本語のできるクラスメートに翻訳を頼んだ。「友達に翻訳をお願いし、日本人が読んでもおかしくない内容にしてもらった」。呉さんは今年8月16日に手紙を送った。「構想2年あまり、ついに手紙を憧れの人に贈ることができた」。