中国科学院光電研究所はこのほど、水平方向に360度回転しつつ撮影でき、水深100メートルでも安定的に稼働できる高解像度耐放射線水中カメラを開発し、国内の大型原発での応用に成功した。新華社が伝えた。
このカメラ「IOE-CPR-M」は独自の放射線遮蔽技術を持ち、5000Gy毎時の放射環境で100時間の間安定的に稼働できる。高性能画像センサーを搭載しており、200万画素・フルHD(1080P)の動画を撮影できる。精密モーターにより、どのような速度でもぶれない画像を得ることができる。
中国科学院光電技術研究所ミクロ電子装備総体研究室副室長の馮常氏は、「同カメラは核燃料の操作の安全性を高め、燃料棒を装着した後の長期的な安全稼働を保証する。例えば原発の修理に伴う燃料棒取り替え時に、水中の燃料棒の操作を全面的に観測することで、正確な装着を可能にする。また燃料棒の高画質の水中外観検査と測量を行うことで、稼働状況を把握できる。さらに使用済み核燃料プールと燃料棒の最終安全検査を行い、燃料棒の正確な装着を保証できる」と話した。(編集YF)
「人民網日本語版」2016年1月18日