観客の共感を得るディティール
多くの若い観客にとって、ウサギのジュディ・ホップは夢に向かって突き進むシンデレラのように感じられるだろう。それは現在北京や上海といった大都市で奮闘する若者たちのように、故郷を遠く離れ、大都会で生き抜くために必死に働き、地下室や小さなホテルに住みながら、強張った笑みを浮かべて両親に「元気にやっている」と言い続ける…。そんな様々な感情が作品の中に表現されており、こうしたディティールは観客の共感を得るのに十分だろう。
あるネットユーザーは「我々はしばしば大自然の弱肉強食の法則を人類社会の残酷な競争になぞらえる。この映画は逆に、弱者が努力しながら夢を持ち続けることの重要性と現代の大都会における生活がもたらすであろう様々な可能性を表現している」とコメントしている。(編集TG)
「人民網日本語版」2016年3月10日