キャメロン・ベイリー氏(左から一番目)
キャメロン・ベイリー氏はカナダのトロント国際映画祭のアーティスティック・ディレクター。また、カナダ映画産業と世界の映画界との関係維持の一翼を担っている。北京映画祭に6回連続で参加しているベイリー氏は、「毎回進歩している。今年、一番感じるのは、多くの情熱ある観客が映画祭に参加していることや多くの海外チームが北京にきていること」と語る。北京日報が報じた。
中国映画をいかに西洋諸国でPRするかについて、ベイリー氏は、「昨年、中国映画『老炮児(Mr. Six)』がトロント国際映画祭で上映され好評を博した。トロントの観客は、そのストーリーやユーモアをよく理解することができる。馮小剛(フォン・シャオガン)の演技も好評だった。しかし、中国映画を北米ひいては全世界でPRするというのは、一夜にしてできることではなく、さらに多くの人の努力が必要。ハリウッドの役者や監督の多くが中国で映画の宣伝をするようになっている。しかし、北米では中国の映画人をあまり見かけない。映画を見てもらいたいと思えば、まずその存在を知ってもらわなければならない。その過程で、中国映画はハリウッドのように発展する必要はなく、自分の特徴を保てばいい。さらに多くの西洋の人々に中国文化や中国の語り方を理解してもらうことで、魅力を感じてもらうことができる」との見方を語った。(編集KN)
「人民網日本語版」2016年4月21日