15年6月、韓国の海外決済サービス企業のKRPが韓亜銀行のクレジット子会社と組んでいち早く韓国で微信支付サービスをうち出した。HDC新羅免税店、韓華ギャラリア免税店、哈拿多楽旅行社傘下のSM免税店は同年10月に同サービスの導入を決定している。今年4月29日には、韓国の総合食品メーカー「私たちの家」が、擁する6つのレストランブランドの9つの店舗で支付宝システムを導入すると発表。5月2日には、新世界グループが、騰訊と提携して微信支付サービスの範囲を拡大し、新世界百貨店はもとより、傘下の免税店やブランドディスカウントショップなどでもサービスが受けられるようになったことを明らかにした。
ロッテオンライン免税店は12年末に支付宝アカウントと連動した中国語サイトを立ち上げると、売上高が大幅に増加し、12年の2475億韓国ウォン(約230億4千万円)が14年には4500億韓国ウォン(約418億9千万円)に増加した。15年のショッピングイベント「ダブル12」(12月12日)当日には、ロッテ免税店の支付宝決済による売上高が1千万元(約1億6677万円)の大台を突破した。
新世界グループ関連部門の責任者・金成炳さんは、「関連のサービスが登場し充実するのにともない、今後は韓国の企業・商店と中国電子決済サービスとの協力が、中国人観光客の韓国での消費を一層促進し、好循環をもたらすようになる」と予想する。(編集KS)
「人民網日本語版」2016年5月13日