「本当にシェアするだけでマイカーを購入しないのか」という質問に新庄さんはうなずき、「マイカーは使用効率が悪い」と答えた。
自動車のほかに、日本では公共交通網が非常に発達している。家の近くには通常バス停があり、やや離れてはいるが地下鉄や電車がある。さらに都心では駐車料金が高額であることから、マイカーは週に1−2回くらししか使用されていないのだ。都心以外の郊外や県ならば、マイカーの使用率はやや高まる。
また日本で車を購入する際には、「自動車取得税」、「自動車税」、「自動車重量税」を納め、さらに各種保険に加入しなければならない。一定期間の使用後には車検もあり、修理やメンテナンスにも費用がかかる。しかも日本人は自動車の納税時にも、納税行為のために消費税を納めなければならず、なんとも言えない気分にさせられるというのだ。
このように計算すると、東京でマイカーを維持するならばコストパフォーマンスが悪く、確かに割に合う投資とは言えない。
しかしより重要なことは、物欲溢れる段階を終えた社会で「シェア」が自ずと一種のライフスタイルになっていることだ。このような方法は多くの個人資産を使わず、社会の資源を節約できる。しかもこうすれば個人のスペースが拡大され、人生の効率も向上するというわけだ。
実際には多くの日本人は物質的な生活を楽しむ条件がないのではなく、「シンプル」と「シェア」を人生の価値観とすることを望んでいる。このような全国民の価値観により、東京は車が多くてもそれほど渋滞せず、騒がしくもない。車を維持し、駐車場を借りる必要もなくなるので、より多くの日本人の生活はもっとシンプルに、しかしもっと豊かになるのだ。(編集YF)
「人民網日本語版」2016年7月14日
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