同書店の魅力を楽しむのにかかる費用は1時間500円で、12時間パックなら5500円になる。シャワー料金は500円、フロントでは持ち込み可能なビール、おやつ、スキンケア用品などを販売している。
御前さんによると、「ブックアパートメントには書籍・雑誌約2万冊があり、日本語のものが90%、英語のものが10%。気に入った本があれば購入して家で読んだり、蔵書に加えることもできる。海外からの観光客がどんどん増えており、今後は中国語など各国語の書籍も増やす予定」という。
御前さんは、「都市それぞれの特徴に合わせて、ツタヤはいろいろなムードの書店をデザインする。文化的雰囲気が濃厚のフレッシュな代官山店、古色ゆかしい京都岡崎店、優雅かつ豪奢な銀座店など、いろいろなムードの店がある。新宿のアパートメントは最新の試みで、24時間営業にし、自分の『家』のようなくつろぎの空間を作ろうと力を入れた」と述べた。
同書店は昨年12月にオープンしてから、一日の平均利用者数は約300人に上り、一月では1万人を超え、利用者から積極的な反応が返ってきているという。御前さんは、「女性をターゲットにしているが、男性サラリーマンでたびたびご来店される方も少なくない。仕事のプレッシャーや負担から解放されて、よい時間を過ごしたいと考える方たちだ」と説明した。
日本人の暮らしのペースが速く、蔦屋書店に行って知の世界の素晴らしさを味わいたい、体験したいと考える人はたくさんいる。CCCの増田宗昭社長は、「ツタヤが大きな成功を収めた理由は暮らしの提案という企業戦略にある。さまざまな場面でお客様の視点を出発点とし、お客様は何が足りないか、何を必要としているかを考えたが、お客様の考え方に沿うだけではなく、新しいライフスタイルを体験するようお客様を導くにはどうしたらよいかを考えた」と振り返った。
▽クロスオーバーと融合 書店の実店舗はモデル転換が生き残るための道
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