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第13回日中友好中国大学生日本語科卒業論文コンクール審査委員の所感--文化・社会部門その二

 2014年02月25日15:33
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 特定非営利活動法人日中友好市民倶楽部と淮海工学院が主催し、山梨英和大学、淮陰師範学院、天津外国語大学、中国日本語教学研究会、中国日本語教学研究会江蘇省分会、中国日本語教学研究会貴州省分会、人民網日本語版が共催する「第13回日中友好中国大学生日本語科卒業論文コンクール」は昨年6月に開催された。3カ月ほどの募集を経て、44の大学から総計48本の論文が寄せられた。

 昨年10月19日に天津外国語大学で行った審査会で、言語、文学、文化・社会の3部門の受賞作品が発表された。

 その後、各部門の審査委員を担当する方々がコンクールについての所感を届けてきた。

 文化・社会部門部門の審査委員である淮陰師範学院の小野寺健・客員教授が寄せた所感は次のとおり。

 特定非営利活動法人日中友好市民倶楽部が主催する「日中友好中国大学生日本語科卒業論文コンクール」は、お陰様で第13回に至り、盛況裡に終幕しました。

 なお、此処まで回を重ねることができたのは、関係者各位のご尽力の賜物であるのは許よりですが、このコンクールの趣旨が、「論理的思考回路を有する日本語学習者の育成」を目指して運営され、審査の公正さと透明性も担保されたので、それにより幅広い支援と賛同が得られたと、自負致しております。

 一方、コンクールの規模が拡大し、権威性が増す中で、憂慮すべき事態も、多々生じております。

 それは、入賞を目指すことに、大学・教師・学生が一体となり、加熱した指導や、過度の介入が、散見することです。

 ご存知の通り、このコンクールは、入賞者を顕彰するのが目的ではなく、このコンクールを通じて判明した日本語教育の問題点把握とその克服を、その最終目的として、運営されております。

 したがって、このコンクールの享受者は、一部の受賞者ではなく、日本語教育に携わる全ての教師と、学習者であると、考えております。

 そして、このような視点に立脚するので、是迄の成果の一端として、シンポジウム論文集と卒論作成に関するテキストを、複数出版致しました。

 さて、加熱への警鐘として、愚見を開陳すれば、卒論作成は、学部生活の集大成ですが、学問という高山に例えれば、登山口か一合目に、過ぎないということです。

 かくて、勝負は長丁場なので、高山の頂上を目指すのであれば、目先の些事に拘泥せず、広範な読書や思索に励み、豊かな教養と人間性を育むことを、強くお勧め致します。

 では、佳き登山を!

 「人民網日本語版」2014年2月25日

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