北京市人民代表大会代表から市長に提出された「大晦日は自動車のナンバー別走行規制を解除する」という提案は、2日後に可決された。市交通委員会によると、今年の旧暦大晦日(1月30日)は、ナンバープレート末尾による車両走行規制が一時的に解除され、本来なら走行が規制されるはずのナンバープレート末尾4と9の車両も、年越し用品の買い出しに出かけることが可能となる。新京報が報じた。
市交通委員会は、次のように説明した。
「2014年公定祝祭日の日程に関する国務院弁公庁の通知」に基づくと、春節(旧正月)前の最終労働日となる1月30日(旧暦大晦日)は、本来ならばナンバープレート末尾が4と9の車両約63万7千台が走行規制の対象となる。ただ、ここ数年の春節前の道路交通運行状況を見ると、旧暦12月29・30日両日の交通渋滞指数は、「スムーズ」レベルが続いている。群衆路線教育実践活動の遂行を目的とし、市民が大晦日に家族で集いやすいよう便宜を図るため、市交通管理局の公告に基づき、1月30日大晦日の一日に限り、平日朝夕の通勤ラッシュ時間帯に実施される走行規制を解除する。北京に入る車両についても走行規制を実施しないこととする。
交通管理部門担当者は、次の通り話した。
例年、春節が近づくと、帰省や旅行で外出する市民は膨大な数に上る。1月20日から28日まで、市内ではこのような状況が如実に表れると予想される。特に、1月23日(ナンバープレート末尾4と9の車両の走行規制日)、24日(金)、25日(土)、26日(走行規制なしの労働日)はピークとなり、年越し用品の買物、会食など各種イベント、通勤など市民の外出が重なり、一部地域ではラッシュの時間帯でなくとも道路は混雑する見通し。25日と26日には、多くの市民が北京を離れると予想され、通勤ラッシュ時以外の時間帯の交通渋滞指数が急上昇する見込み。鉄道駅や主要駅の周辺が非常に混雑するが、その他の道は渋滞なしでスムーズに流れるだろう。過去の大晦日の交通状況から見て、当日は出勤の車が減少し、一日中、ひどい交通渋滞が発生する可能性は極めて低い。
北京市交通委員会は、春節前の道路混雑に対応するため、フレックスタイム勤務を行い、ピークを避けて外出するよう呼びかけている。フレックスタイム実施細則を忠実に実行し、企業と社会機関がより柔軟性の高い出勤・退勤システムを採用、具体的な調整を進めて公共交通の優先利用を行うよう奨励した、自家用車による通勤者に対し、労働日の退勤時間を30分遅くするよう呼びかけた。また、ショッピング、旅行、大型イベントなどに参加する多くの市民に対しては、可能な限り公共交通機関を利用するよう勧めている。交通輸送部門は、バランスの取れた輸送力を駆使するため、路線バスと地下鉄の全体計画を立て、市民がピーク時にバスを使って外出しやすいよう、路線バスのサービスレベルを引き上げる。(編集KM)
「人民網日本語版」2014年1月20日