中国では化粧品市場が日に日に成長する中、男性用のスキンケア商品も売り上げを伸ばしている。また、フィットネスなどの「美」関連の産業も大きな成長を遂げている。環球網が米誌「ビジネスウィーク」を引用して報じた。
中国で就職活動をする際、顔写真を貼った履歴書を提出しなければならない。また、仕事だけでなく、恋人を探す時も、容姿を非常に重視する。そのような風潮が、化粧品市場を1340億元(約2兆2780億円)規模にまで拡大させている。現在、外見の「美」を追求しているのは女性だけではない、米調査会社「カンタール・ワールドパネル」の調査によると、主要都市で暮らす中国の男性の約73%が、事業や恋愛での成功のカギとして「容姿」を挙げている。
同社のデータによると、中国国内の男性用スキンケア商品(洗顔石鹸やシャンプー、香りのアイテムなどを含む)の販売量が昨年、700ポイント増となった。一方、世界の販売量は5ポイント増にとどまった。ただ、メンズ商品専用の生産ラインを設置している仏化粧品大手「ロレアル」などの中国における販売額は、中国のスキンケア商品の総販売額の5%を占めるにとどまっている。そのため、野心的であると同時に安心感にかけている中国の男性にターゲットを絞れば、販売額を急速に伸ばせると分析されている。
「ロレアル」や米「オーレイ」、米「メアリー・ケイ」の世界三大ブランドが、中国の化粧品販売額の12.5%を占めている。1月に米化粧品「レブロン」が中国市場から撤退することを表明した後、メアリー・ケイは引き続き中国での事業拡大の意向を示した。米紙「ウォール・ストリート・ジャーナル」によると、メアリー・ケイは1億3500万ドル(約135億円)を投じて上海市の中心に位置するオフィスビルを購入することで交渉を続けている。
スキンケア商品の使用以外に、中国の大都市に住むオシャレな男女の間ではフィットネスクラブも人気になっている。米調査会社「IBISワールド」のデータによると、2004年から12年の8年間の間に、中国のフィットネスクラブの数は3倍増の5750カ所となり、年間売上額が36億9千万ドル(約3690億円)に達している。(編集KN)
「人民網日本語版」2014年2月26日