5日、新浪微博(ウェイボー)の「話題人気ランキング」において、「安心感の持てる月収基準」の人気度が、「政府活動報告」を上回った。中国青年報が伝えた。
資料提供元が明らかにされていない「全国各大都市・安心感の持てる月収基準」ランキング上位都市は数字が高い順に、上海9250元(約15万5千円)、深セン8780元(約14万7千円)、北京8550元(約14万3千円)、温州8020元(約13万千円)、杭州7880元(約13万2千円)、広州7750元(約13万円)、蘇州7320元(約12万3千円)、厦門(アモイ)6600元(約11万1千円)、青島6260元(約10万5千円)、南京5980元(約10万円)、成都5660元(約9万5千円)、西安5400元(約9万1千円)、天津5350元(約9万円)、となっている。
5日午後6時に締め切られた新浪微博の投票の結果、「今の給料は非常に安心感が持てる。前途洋洋だ!」と答えたネットユーザーはわずか404人。一方、「安心感など持てない。明日はどうなるかさえ分からない」と回答した人は1万4105人だった。
中国青年報世論モニタリング室は、年齢18歳から45歳までの若者ユーザー2千人を対象としたサンプリング調査を実施した。この結果、「自分の所得では安心感を持てない」と答えた人が、回答者全体の95.6%を占めた。
また、調査結果によると、「安心感が持てない」人が最も多かった都市は、北京・上海・広州・深セン4大都市の若者だった。ネットユーザー別では、北京青年網ユーザーが28.6%、上海青年網ユーザーが20.3%だった。上海青年網ユーザーの「上善0若水0」さんは、「上海で働いているけれど、天津の給料をもらっている」と自嘲気味にコメントした。
「安心感の持てる安定した生活」と「収入額」とは直接イコールで結びつく訳ではない。だが、若者ユーザーの57.8%は、「大都市での生活コストは、上がるばっかりで一向に下がらない。このため、所得額を安心感の拠り所とするほかない」と考えていた。ネットユーザ―「Aria_ライラック」さんは、「物価は上がり続けるのに、給料は決して上がらない。こんな状況が続く中で、どうしたら安心感が持てるの?」疑問を投げかけた。
中国青年報世論モニタリング室の統計データによると、若者ネットユーザーの32.6%が、「高い家賃が、安心感の持てる所得額を吊り上げる最大要因」と考えていた。ネットユーザ―「萱萱向陽」さんは、「上海にすでにマイホームを購入済みの人は、たとえ収入が多少低くても、それほど危機感を感じていない。だが、まだ借家住まいで、マイホーム購入のプレッシャーにさらされているサラリーマンにとっては、自分にとって必要な『安心感の持てる所得』のレベルはかなり高い」と指摘した。(編集KM)
「人民網日本語版」2014年3月6日