W杯の試合会場建設で多くの中国製の設備が使われた。画像=ブラジリアのエスタジオ・ナシオナル・デ・ブラジリア。
中国の建設機械がブラジルで作業
中国企業がブラジル市場に進出するまで、同国の建設機械市場は、米国や日本、ドイツなどのブランドの独占状態だった。近年、中国の三一集団や徐工集団などの建設機械がブラジルで急増している。また、中国製の設備も同国のインフラに使われている。現在、W杯関連の建設プロジェクトはほぼ完成した。ブラジリアのエスタジオ・ナシオナル・デ・ブラジリアやサンパウロのアレーナ・デ・サンパウロ、レシフェのアレーナ・ペルナンブッコなどのW杯の試合会場の建設では、三一集団や徐工集団の大型機械・設備が活躍した。これらの設備は毎日十数時間、鉄骨を釣り上げ、設置し、W杯の開催に大きな役割を果たした。また、リオ・デ・ジャネイロやサンパウロの公共工事や消防設備などにも「中国製」が多く採用されている。